心構え

薬剤師が人気のある理由としては、収入が安定しているということや、人の健康管理に対して一助を担うというやりがいの大きさ、専門的知識が日常生活にも役立てられるという便利さなどがあります。

そのため、難しい入試や国家試験を受けようという意欲のある学生は、大勢います。

ですが、いざ薬剤師となって働く段階になると、薬剤師としての心構えの欠如や責任の大きさから、なりたかったはずの薬剤師なのに、辞めてしまう方もいらっしゃいます。

基本的に薬剤師の扱う医薬品は、場合によっては副作用で命を落とすことや重い後遺症が残る可能性もある、人の命や健康にとって重要なものです。

ですから、薬剤師は小さなミスであっても許されません。
そのため、薬剤師の仕事には、正確さや慎重さが第一に必要になってきます。

神経質になりすぎてもいけませんが、細かいところまで慎重に扱える几帳面さは求められることでしょう。

中には神経質になりすぎて、プライベートでも気を休めることが出来ず、薬剤師の仕事を泣く泣くあきらめたという方もいらっしゃいます。

慎重で性格に仕事を進める心構えを持ちながら、プライベートとの区別もはっきりできるという切り替えのよさも、求められることでしょう。

医薬品の服薬指導

また薬剤師の仕事は、医薬品を正確に扱えればできるということでもありません。薬剤師の業務の中で重要な部分を占めているものに、患者さんへの医薬品への服薬指導というものがあります。

これは、医師から処方された医薬品について、その副作用や服薬方法について説明し、正しい服薬方法を指導することです。

これは、体に不調があり不安を感じている患者さんに対して行なうものですから、あまりにも事務的であってもいけません。かといって、白々しいほどに丁寧では、逆に患者さんに不快感を持たれてしまいます。

実際、ある調査によると、薬剤師の対応に不満を感じたり不快な経験をしたりしたことがあると回答をした患者さんは、全体の4分の1に及んでいます。

主な理由としては、言葉遣いや態度が悪い、医薬品の説明が不十分などです。患者さんへの適度な心遣いを忘れず、人の健康を守っていこうという強い気持ちを持っているということが大切になってきます。

さらに薬剤師の心構えとして最低限必要なことは、自分の健康管理を怠らないことです。薬を求めにやってくる方は、身体に何かしらの不調を抱えている方です。

風邪やウィルス性の疾患には、感染する力を持ったものもあります。ですから、薬剤師が患者さんから病気をもらってくることのないよう、自分の健康管理はしっかりと行なわなければなりません。

薬剤師が病気になることで、それが他の患者さんにうつり、病気を広めてしまうキーパーソンになってしまうこともあります。薬剤師が接する患者さんは、体が弱っているときですから、疾患にもうつりやすくなっていることでしょう。

ですから、薬剤師は自己管理能力も必要となってくるというわけです。 もうひとつ薬剤師の必要な心構えとしては、常に勉強していくという姿勢を持っていくことです。

医薬品の進歩は目覚しく、次々に新しい医薬品が開発されていきます。新しい医薬品の方が優れている点や、逆に欠点となっている点があることもあります。

ですから、その判断を適切に行なうためにも、新しい薬についての情報を常に勉強していかなければなりません。この勉強には、医療の進歩が進んで行く限り終わりはありません。

ですから、薬剤師になったから勉強が終わりというわけではないということを肝に銘じ、常に勉強するという姿勢を持ち続けていく必要があります。

これらの心構えを持っていれば、薬剤師として充実した仕事が出来ることでしょう。