薬剤師になる

以前は、薬剤師になるためには4年制大学の薬学部などを卒業後、大学院へ進んだり現場での経験を数年積んだりすることで、薬剤師の国家資格を受験できる資格を得られるようになっていました。

ですが、国会で「学校教育法改正案」及び「薬剤師法改正案」が可決、成立したことを受けて、平成18年度からは、薬剤師は原則6年生の大学に通わないと、国家試験の受験資格を得られないという制度へと変更されるようになりました。

6年生の大学ですから、授業料や教科書代等を含めて考えれば、それなりの経済的負担も大きくなっているということは予想できます。

ですから、薬剤師を志すなら、勉強面はもちろん、経済面でもそれなりの努力が必要になる場合もあることでしょう。

そして、大学に入学したあとも、無事卒業試験を突破し、卒業資格を得られるように努めていかなければなりません。

無事に6年間の大学生活を修了させることが出来たら、年1回行なわれている国家試験を受験します。卒業式が終わった3月のある週末に、二日間かけて行なわれるのが通年の流れとなっています。

卒業したといって気楽に遊んでいられないのが、薬剤師を志す学生たちのつらいところですね。無事、国家試験という大きな難関を突破することができたら、薬剤師になるまではあと一息。

都道府県を通じて、厚生労働省の薬剤師名簿に登録します。この登録には、さらに3万円ほどの費用がかかります。薬剤師は、細かいところでお金がかかってしまう仕事ですね。

こうしてようやく薬剤師として仕事ができるようになるのですが、もし就職先や調剤薬局等の調剤を行なう場所だった場合には、都道府県の社会保険事務所で、保険薬剤師という登録をします。病院勤務の場合は、この登録は必要ありません。

薬剤師になるための第一歩である薬学部への入学は、高校卒業後にそのまま進むのが一般的ですが、もちろん社会人の方でも、試験に合格さえすれば入学することは可能です。

ただし、物理や化学など、1人で勉強するには難しいものが多いため、予備校や通信教育などでの勉強が必要になります。高校時代には苦手だった物理や化学にも、予備校などでしっかり勉強すれば、多少はわかるようになるかもしれません。

社会人からの薬剤師学校への入学

社会人からの入学は、その予備校などの費用もかかりますし、学生のように勉強だけしていればいいという状況でないこともあります。

ですから、それなりの覚悟が必要になるでしょう。

大学によっては、社会人入試枠を、一般入試枠と別に設けてあるところもあります。そこは、社会人の人だけが受けられる入試枠です。

ですから、一般入試で現役高校生や予備校生に混じって受けるよりも、多少なりとも有利になっていることでしょう。

ただし、社会人入試は、一般入試よりも早い時期に行なわれるのが普通です。年内には社会人入試は終わりますので、その分勉強期間も短くなってしまいます。時期を間違えず、準備を進めていくことが薬剤師の大学に入る上で、大切なポイントになることでしょう。

現在では、薬剤師は過剰気味になってきているという現状にあります。ただ一方で少子化が進んでいる影響もあって、大学側としては、人気のある薬学部を設置することで学生の確保を狙おうとしているという思惑があります。

ですから、薬学部への入学は、難しくなってきているということはありません。むしろ、薬剤師の資格を取得してからの就職先が、非常に狭くなってきているという状況です。

一生懸命勉強して大学へ入学し、がんばって大学生活を送り、無事薬剤師の国家試験に合格したとしても、薬剤師の資格を生かせる職場が少なくなってきていますので、薬剤師になるためには勉強だけでなく、人とのつながりや実習先とのつながりなども、大事にしておく必要があります。